地味な作業の連続にくじけそうな時もあった
商品の開発。それは簡単なようでとても難しいことの連続でもありました。現地とのやりとりは、もちろん言葉の壁もありますが物理的な距離も頭を悩ませた原因でした。
特に難しかったのが「生地」の選択。完成品は「サテン」を使っていますが、同じサテンでも光沢感や厚みが全く異なるため、私たちが思い描いているサテン生地にたどり着くまで、数ヶ月を要しました。 SNSやナマの生地サンプルを見てのやりとりでも思うようなものが手に入らなくて納得がいかず、結局、直接現地に赴き、現地スッタフを生地市場まで半ば強引に連れて行きました。そこで出会ったのが今使用しているサテン生地。シワに強く、程よい光沢感があります。最初はもう生地がない、と言われ諦めかけていたけれど、あきらめずに無理やりにでも探してよかったぁ〜と今となっては思います。
商品開発は、意外と根気が必要な作業だと思います。スタッフ間での意見の相違、そして材料調達の困難、意外なところでつまづいたり時間がかかったり、時にはサンプルが予定通りに日本に届かない!なんて事もあります。でも、いい意味で焦らず、そしてあきらめずに解決策を探していくことも仕事一つ。どんな仕事でも共通しています。時間はかかりますが、日々の業務でスタッフ間で意見を出し合いながらの商品開発は、有意義な時間です。
実は、生産のやり方に強いこだわりはありません。とにかく、いいと思うものを仕入れる。それだけ。私たちがいいと思うものがお客様もいいと思うとは限らない。でも私たちができることは、お客様に届く商品に手を抜かないことだと思うのです。