演奏会のチケットの重要性とデザインで気を付けたいポイント

必ずしも演奏会にチケットは必要？

大規模なコンサートでは、チケットは来場者の入場管理のツールとして必要不可欠です。
高額な入場料が設定されている演奏会ではその役割はとても重要で、不正に入場しようとする方を振り分ける際に有効的です。
コンサートによっては、個別のIDなどをチケットに振り当てて該当しないコピーのチケットを提示された際に警告を表示できるシステムを採用しているイベントもあります。

こういった点からも、大規模な演奏会ではチケットの役割は大いに役立つ訳ですが、小規模なコンサートの場合はチケットは不要でしょうか？

コンサートの格式やブランド価値を高めるチケットの役割

小規模な演奏会であっても、しっかりとしたチケットを用意することは必要です。
その理由の一つとして、チケットを用意しているコンサートは演奏会に来場をしようとしている方からも、そのコンサートが「しっかりと運営されているな」という印象を与えることが出来ます。

小規模なコンサートの場合、どうしてもチラシだけで済ましてしまい、チケットを用意しなかったというケースも少なくありません。

ですがコンサートにお客様を誘う際にも、ただフライヤーを渡すだけでなく、チケットを持たされるだけで、 「このチケットを無駄にしてはいけないな」という潜在意識を持たせることが出来ます。

チラシを渡すだけでは、「こんなコンサートがあるよ！気が向いたら来てね！」というニュアンスになりますが、
チケットを渡すことによって、「コンサートであなたの分の席を用意してあるよ！」とい印象に変わります。

これだけでもコンサートに足を運びたいと思う気持ちはフライヤーだけ渡す場合とチケットも一緒に渡したシュチュエーションでは、大分話が変わってきますよね。

言わばチラシだけで招待するよりも、チケットを一緒に渡すことによって、その重みが大きく変わってくるのです。

無料のコンサートであっても、チケットを用意するだけで来場者数の入りは変わってきます。

もし今までコンサートの集客に伸び悩んでいて、チケットの製作をしてこなかった場合には、ぜひ演奏会のチラシの製作と並行してチケットの作成も検討してみましょう。

少しの違いですが大きな違いが出ることでしょう。

演奏会のチケットの適正サイズ

多くの方々はチケットを貰った際に財布に入れておきたいと考えるものです。一般的に映画のチケットや遊園地のチケットなども、財布にすっぽりと収まるサイズが一般的です。

ミシン目（チケットのモギリ部分）があるチケットの場合、無作為にバックの中に放り込んでしまっては、コンサートの前にモギリが切れてしまう可能性も出てきます。

その点、もしチケットが財布に収納できるサイズであれば、ミシン目を傷つけることなくお札などと一緒に形状を保ったまま収納できます。

そのため、一般的に演奏会のチケットは千円札以下のサイズで製作されることが多いです。

また心理的にもお札と同じような形状でチケットを作ることは、
チケットをお金のように重要視してもらえるという人間の深層心理に呼びかけることが出来るようになります。

実際にはチケットのサイズの規定はないので、名刺サイズでも製作することは可能ですが、
渡したチケットをコンサート当日まで大事に保管してもらえる可能性はお札サイズに近いものが最もベストです。

あまりコンパクトすぎると、どこにでも仕舞えてしまうので、チケットを貰ってもなくしてしまうという事態も招きかねません。

かといって大きすぎると持ち運びに不便なので自宅の片隅に置いてしまったり、カバンの隅っこに追いやられてしまうかもしれません。

ある程度コンパクト過ぎず、邪魔にならない大きさが丁度お札のサイズとマッチするのです。

チケットのサイズにはこういった理由から適正な大きさが考えられて、多くの場面で採用されています。


ちなみに1000円札のサイズは　76ミリ×150ミリ　となっています。チケットを製作する際にはこのサイズ以下に収めることがベストでしょう。

もし演奏会のチケット製作でサイズ選びに悩んだら参考にしてみてください。

チケットのデザインについてのポイント

演奏会のイメージを左右するチケットですが、皆様はどんな雰囲気でデザインを考えていますか？

一般的にチラシと同一のデザインを採用することによって、視覚的にもイメージを根付かせやすいという効果があります。

こだわりが強いあまりにチケットとチラシのデザインが異なりすぎてしまっては、
「このコンサートってこのチケットで使うやつだっけ？？」という混乱を生む要因になりかねません。

ある程度チラシの雰囲気を残しながらチケットにも共通のデザインや書体を採用することで、
統一感のある印象も作り出すことが出来ますし、デザインに悩む時間も省略できます。

効率的で効果的な手法ですので、ぜひチケットとチラシは共通のテーマをもって製作してみてください。

演奏会のチケットに載せるべき情報

コンサートのチラシやプログラムには様々な文字情報や写真やイラストを掲載することが可能です。
ですがチケットの場合、使用できるスペースがチラシよりもはるかに少なくなります。

チラシはお客様が貰ってからコンサートに行くまで必ずしも保管しているとは限りません。
場合によっては一度内容を見て捨ててしまうという可能性もあります。

ですがチケットはコンサート会場に行くまで、来場を考えている方なら手元に必ず持っておくので、
演奏会に向かう際の重要な情報伝達ツールにもなりえます。

ですので、コンサート会場に向かう際に必要となる情報を最低限入れておきましょう。

例えば会場までのアクセスや開場時間、お問い合わせ先など入れておけば、
チケットだけで演奏会の情報を把握することが出来ます。

お客さん目線に立ってデザイン・設計することがコンサートのチケットには求められてきます。

コンサートのチケットの金額設定

コンサートを企画する際に頭を悩ますポイントの一つがチケットの金額ですよね。
演奏会を企画する際には会場費だったり、本番までの準備やチケットの作成、宣伝活動に対しての費用であったりと、
いろいろと出費がかさむものです。

しっかりとコンサートで収益を出していければ、継続的にコンサートも開けますし、
何より演者の方のモチベーションに繋がります。

チケットの金額のおおよその目安は、客席の3分の1の人数に対してチケットを売れれば会場費を全てまかなえる計算で金額を設定してみましょう。

例えば100人入るコンサートホールで会場費が10万円なら、

3500円×35人=122500

という計算にしておけばしっかりと収益を出せるコンサートが企画できるはずです。

満席になってようやく収益が出たり、会場費をまかなえるチケットの価格設定では、
なかなか利益を生めるコンサートは企画しづらいです。

チケットの売り方のアドバイス

演奏会でチケットを販売する際によく使われる方法が前売り券です。

予めコンサートの前までにチケットを買ってもらうことによって、
演奏会当日の動員をある程度把握できるメリットがあります。

また、お得感も出せるので、お客様への購入意欲も増すことが出来るでしょう。

その際にも、前売り券の販売だけではコンサートの収益が出せないという価格設定にするのではなく、
しっかりと全席が前売り券で埋まってしまっても、採算が取れる金額を提示しておきましょう。

出演者でチケットノルマを決めておこう

コンサートを上手に運営していく為に重要なのが、
出演者同士でチケットの販売枚数のノルマを決めておくことです。

ソロコンサートの場合は、販売ノルマは自身でこなしていかなくてはいけませんが、
メンバーが複数いる場合にはリーダーの方が積極的にチケットノルマの数値を明示しておきましょう。


これは無料のコンサートであっても大切です。

コンサートでなによりも悲しいのが、お客さんがあまりにも来ないことです。
チケットを販売することだけを目的として広報を行なっていくだけでなく、
メンバーそれぞれがSNSやブログ、ホームページなどでPRをしていくことで、
コンサート自体の認知にも繋がりますので、新規のお客様を獲得できるチャンスにも繋がるはずです。

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以上のように演奏会でのチケットの重要性とデザインのポイントについてご紹介をさせて頂きました。
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