演奏会ではトークと挨拶はとても重要
演奏会に参加するにあたって、演奏の技術向上以外にも、トークや挨拶の腕前というのは実はとても重要です。音楽家なのだから、トークが下手であっても仕方がないもの…という考えを無意識に持っていたりしませんか?良い演奏会を作るにあたって、演奏の良し悪しだけではなく、舞台の演出面の出来というのも、観客からしたら判断材料になります。演奏家の挨拶やトークスキル一つにおいても、意外とみている観客は多いです。トークと挨拶がわかりにくかったがゆえに、その演奏会自体がイマイチなものと感じてしまうケースも少なからずあります。演奏だけではなく、挨拶などしっかり出来てこそ一流で、やはり名の知れた音楽家の方はその点もしっかりと抑えているものです。ぜひ、トークや挨拶を練習し、自分の音楽家としての価値を高めましょう。
人となりがわかる挨拶を取り入れよう
演奏会でのトークや挨拶では、演奏者の個性が伝わる挨拶を入れるのが非常におすすめです。まずは自分がどんな人間であるのかを知らせてもらえると、観客目線で考えれば、親しみを持ちやすくなります。それによって、曲の演奏にも入り込んで聞きやすいですから、ぜひ今までの経歴や自分のキャラクターを知ってもらうような挨拶を加えてみて下さい。また、ちょっとした小話などを加えることで、演奏の合間に観客が一息つける時間を設けることもできます。メリハリをつけた演奏会を開くためにも、トークや挨拶を重視して構成を考えてみましょう。
挨拶やトーク次第で演奏会のファンが増える
人間的に魅力がある人の演奏会には、やはりまた行きたいという気持ちが自然と湧いてくるものです。好感の持てる挨拶やトークがあると、その演奏会での満足度も上がりますから、次回以降の演奏会の集客にも繋がってくるでしょう。またこの人のコンサートに行きたいと思ってもらえるような愛嬌を、挨拶やトークを通じて振りまくのがおすすめです。
演奏会での挨拶例文
スタンダードなコンサートの挨拶文
本日は、○○ピアノコンサートにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。本格的にピアノの演奏活動を開始してから早○年、この度念願のソロコンサートを開催する運びとなりましたのは、ご指導・ご支援をしてくださっている先生方や家族やご友人、また日頃より応援してくださっている皆さまのおかげです。心より深く、御礼申し上げます。
今回のコンサートでは、これまで時間をかけて練習を積んできたショパンの名曲を中心に、クラシックの超絶技巧が楽しめる曲でプログラムを組んでおります。また、私事ではございますが、最近話題の映画「○○」に熱中いたしまして、こちらの主題歌をジャズ風にアレンジしたものを1曲、プログラムの中に加えました。誰もが一度は耳にしたことのある曲ばかりですから、子供からご年配の方までお楽しみいただけるかと思います。ぜひ、観客の皆さまと一体感を感じられるよう心を込めて演奏致しますので、最後までごゆっくりお楽しみ下さい。
少しフランクな演奏会の挨拶文
皆さま!本日はお忙し中、○○演奏会にお越しいただき、誠にありがとうございます!私は、本日の演奏会会場である、ここ○○市の出身で、幼少期より非常に馴染み深いこちらのホールで演奏会をおこなう運びとなりましたことを大変嬉しく思います。幼少期に、初めてこちらのホールで○○先生の演奏会に足を運んでから早○○年、あの頃と変わらない温かな空気が今日も感じられます。私の原点でもあり憧れでもあるこちらのステージで本日演奏するのは、そんな○○先生の演奏会で初めて耳にしたリストの名曲○○です。子供ながらに深く印象に残る、躍動感のある力強い曲ですから、ぜひ本日会場にお越し下さった皆様の心に残るように、情熱的に演奏したいと思います!他にも、親しみやすい著名な曲をプログラムに取り入れていますので、肩の力を抜いてお楽しみください。
オーケストラ団体などの代表が行う挨拶文
本日は、「○○オーケストラ第○回定期演奏会」にご来場いただき、誠にありがとうございます。今年も皆さまのお力添えのおかげで、無事にこの日を迎えることができましたことを、心より感謝申し上げます。
第一回定期演奏会がおこなわれてから、本日で早20年、今回は記念すべき節目のコンサートにあたります。当時からは、団員の顔ぶれもだいぶ変わり、新たなメンバーも加わっておりますが、我々○○オーケストラの信念は変わることなく、真剣に音楽を愛し一音を追求するその思いは健在です。そしてさらに、進化を遂げるべく、今年は新たな楽曲にもチャレンジ致しました。○○の名曲「○○」ですが、こちらは皆さまご存じの通り、非常に奥が深い長編の曲になります。過去に○○オーケストラで一度挑戦してみた曲ですが、高度なテクニックと複雑な変調にとまどい、思うように表現できず、断念してしまった曲です。そんな○○オーケストラにとっては高い壁であるこちらの曲を、記念すべき今回の演奏で再チャレンジしたいという気持ちが団員一同でまとまり、日頃より練習に励んできた次第でございます。ぜひ、我々の練習の成果を発揮し、新たな挑戦が皆さまの胸の残るよう感謝の気持ちを込めて演奏致します。
どうぞ最後まで、ごゆっくりご鑑賞をお楽しみください。