演奏会の案内などで「サロンコンサート」とい言葉を聞いた事のある方もいるかと思います。今回私自身サロンコンサートというものの定義が分からなかったので、記事にてご紹介させていただきます。
そもそも「サロン」とは
サロンコンサートにおける「サロン」は昔の宮廷や貴族の邸宅で開催されていた社交の場を指しました。そこではお食事や会話を楽しんだり、著名な音楽家などが演奏を披露したりするなど、一種のパーティーイベントのような形でした。現代においてサロンコンサートという名目で行われる演奏会は必ずしも邸宅などでの開催に限らず、食事も行われない場合も多いです。一般的にコンサートホール以外で比較的小規模なスペースでの演奏会や、飲食店のスペースなどを一部使用して行われるコンサートをサロンコンサートと呼ぶようになっています。
サロンコンサートの魅力
小規模からの開催が可能
コンサートホールを借りると多くのお客様が収容出来るスペースを借りざるを得ません。出来るだけ小規模の演奏会を開きたい場合はコンサートホールではなく、サロンコンサートのスペースとして利用が出来る施設を探すのがオススメです。レストランやカフェでもたまにピアノを置いているお店などを目にしたことがあるかと思います。そういったお店はサロンコンサートとして利用させてもらえる可能性が高いです。また、インターネットなどで過去に開催されたサロンコンサートを検索して会場をチェックしてみるのも一つの手段です。サロンコンサートとして利用できる施設は必ずしも公に公開しているとは限りませんので、ダメ元で確認を取ってみたら案外快く利用を許可してくる場合もあります。
他の芸術とのコラボ
絵画や彫刻などアート作品を展示しているスペースなどでもサロンコンサートを行える場所があります。こういった場合、知り合いに芸術家の方がいて、共同でイベントを行うという選択肢が生まれてきます。音楽を聴きに来た方だけでなくアート作品を鑑賞しに来たお客様にも演奏を楽しんでもらえるチャンスが生まれます。また面白い例として銭湯の休憩スペースで演奏会を行った例も存在します。視野を広げた挑戦的な活動をするにはコンサートホールよりもサロンコンサートのほうが可能性が広いかもしれません。
カジュアルな演奏会が企画できる
厳格なイメージがあるコンサートホールの演奏会よりも少し肩の力を抜いたカジュアルな雰囲気のコンサートが出来るのもサロンコンサートの魅力の一つです。通常演奏会ではロングドレスを着て演奏することが多いですが、サロンコンサートではショートドレスを着て演奏される方も多くいらっしゃいます。カジュアルな雰囲気のサロンコンサートはお客様もリラックスして鑑賞できるので、お客様と演奏者の方との距離が近づき一体感のある演奏会が実現します。
ショートドレスでサロンコンサートを演出