緊張から逃げないで向き合い方を変える
演奏会という大切な舞台に立つうえで緊張をするのは普通のことです。
プレッシャーや失敗してはいけないという危機感があるからこそ、
本番に向けて気持ちを入れて練習ができるわけで、
緊張感があるからこそ、より素晴らしい演奏に向けたレベルアップができるのも確かです。
ですが演奏会の本番最中での極度の緊張はパフォーマンスの妨げになります。
不安や緊張を上手にコントロールできることは、演奏家としては大切なスキルです。
「緊張や不安」と「ワクワク」は表裏一体
演奏会のステージに立つ前に心臓がバクバクして、
その場から逃げたくなるような状況になる人も少なくありません。
緊張というものはネガティブな発想からやってくるものです。
例えば「演奏を間違えたり失敗したらどうしよう・・・」
「ステージで転んでしまったらどうしよう・・・」など、マイナスな考えが緊張をより増幅させます。
この考えを取り除くことも一つの方法ですが、
そう簡単に緊張や不安を押さえ込むのは難しいですよね。
そこで緊張を武器に変えてしまう簡単な方法が、
不安や緊張をワクワクしている瞬間だと捉えるということです。
緊張や不安などのストレスを感じているときには、興奮状態、
つまりワクワクしている状況と同じ現象が体で起こっていると言われています。
もし緊張が襲ってきて、ドキドキしてきたら「自分は今緊張している・・・!」と思うのではなく、
「自分は今、お客さんの前で演奏できることにワクワクしてる!」と置き換えて考えてみることで、
緊張をワクワクに変化させることができます。
この手法はプロアスリート選手も実践するくらい効果のあるメンタルコントロールの方法です。