これから演奏会を行うとするときに、よりコンサートを成功させるためにも「演出」というものが重要になってきます。そこで今回は、演奏会をより成功に導かせるために、気をつけておきたい演出のアイデアをご紹介します。
演奏会前後の挨拶や合間のトークを考えておく
演奏の間に、少しでよいので「トーク」を取り入れてみましょう。もちろん「絶対に必要」というわけではありません。演奏家によっては一切トークなどを挟まずに、コンサートを進行するアーティストの方々もいらっしゃいます。挨拶や自己紹介は「あなたという音楽家」を観客に覚えてもらい、親近感を持ってもらうための効果的な手段です。お客さんとの距離を縮め、演奏会を楽しいものにしたいなら、お話を取り入れることで音楽だけでは伝え着れないメッセージを発信していきましょう。ただし、演奏とのバランスを考えることは大切。適度に演奏会の世界観を壊さないトークを心がけてみましょう。
お客さん参加型の演奏を取り入れてみる
クラシックの演奏会はどうしても「静かに座って演奏を聴く」というスタイルになりがちです。だからこそ、そこを演奏者の方から上手く崩してあげると、その場がぐっと盛り上がるでしょう。例えば陽気な曲をプログラムに取り入れて、その曲中でだけ観客にまで手拍子を促してみるなどは、簡単で効果的な手段です。レパートリーの広さに自信があれば、その場で観客からリクエストを募ってもよいでしょう。事前に友達などにリクエストを依頼して、曲目まで打ち合わせしておく、という方法でも構いません。要は「ステージ上からあなたが観客席に何かメッセージを送り、観客側がそれに応える」という場面を作るのが個性的で楽しめるコンサートを作り上げていくポイントです。それによって、堅苦しくなりがちな空気がほぐれ、より活気のあるコンサートになるでしょう。
事前にアンケートを取って選曲をする
もしあなたに「リピーター」と呼べるようなお客さんがいる場合は、SNSを使ってコミュニケーションを取れるようにしておくのがおすすめです。自分のアカウントをPRして、お客さんにフォローしてもらいましょう。そして、例えば演奏会前に「どんな曲を聴きたいですか?」とアンケートを取れば、お客さん側も演奏会当日をより楽しみにしてくれるはずです。決まった曲の一部は当日まで伏せておく…というのも面白いかもしれません。これなら、ステージ上でのトークに自信がないという人でも、お客さんとコミュニケーションが取れますね。演奏会は、少しの工夫でより楽しいものにできます。今後のコンサートで変化を加えてみたいと考えている場合は、こういった違う角度のアプローチも取り入れてコンサートの企画に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ステージに華を添える
演奏会を開催する際に会場を借りるわけですが、通常の会場ではステージにピアノがあるだけで華やかさに少し欠ける部分も感じることがあるかと思います。そこでステージをより華やかに見せるためにも、ステージにちょっとした装飾を加えることで、演奏会の雰囲気ががらりと変わります。例えば、造花の花などを飾ったり、簡単なポップを作ってステージ上を豪華に演出することによって、お客様から感じる演奏会の印象が変わります。レンタルするホールの方々と相談して、可能な範囲でステージを華やかに彩ってみましょう。
ドレスアップにテーマを持たせる
ドレスアップも演奏会の演出の1つです。扱う曲のテーマに合わせて色合いを意識したドレスアップをすることによって、その演奏会がよりメッセージ性のあるものになります。人数が多い演奏会の場合は、メンバーの方々と話し合いながら色合いを考えてみて、衣装の色そろえたり、バランスよくカラフルな色合いでドレスアップすることによって、会場の雰囲気を意図的に演出することができます。
シーズンに合わせた選曲
選曲も演出の1つです。シーズンに合った選曲をすることによって、演奏会に足を運んでいただけるお客様を増やす可能性も増えますし、はっきりとしたテーマをお客様が方に提示することができます。すての曲を季節で縛る必要はありませんが、要所要所にこのような季節感のある曲を入れることによって、演奏会のカラーがはっきりしてくるかと思います。
会場にこだわる
全国には様々なタイプの演奏会の会場が存在します。やはり豪華で美しいホールとなると、人気もありますし予約が取りづらく、値段も高くなります。ですが、会場の良し悪しが演奏会のクオリティーを左右すると言っても過言ではありません。会場にこだわる場合は、日程的にも余裕を持って、予算もある程度確保しておかなければなりません。
以上のように演奏会を企画する際には、演出がとても重要になってきます。演奏会をこれから準備しようと考えている方々は、メンバーの方々と相談しながらどのような方向性で演奏会を企画していたということを話し合って、素晴らしい演奏会を演出してみてください。