オーケストラや合唱団などで演奏される方の場合、ステージ衣装は
「黒のロングスカート+白や黒のブラウス」という組み合わせが一般的です。華やかなカラードレスとは違い、ブラウスなどは「持っているものでなんとかしよう」「他のシーンでも使える、安いものを買おう」と考える人も多いかもしれません。でも、本番でベストな結果を出したいなら、本当はブラウスこそこだわって選んだ方がよいのです。では演奏会本番で「使える」ブラウスとは、どんなものでしょうか。今回はドレスルームアミのオリジナル演奏会向けブラウスの紹介を含めてご紹介していきます。
演奏しやすいデザインを選ぶ
まずは、演奏しやすいデザインであることが必要です。サイズが小さくぴったりしたものや襟がつまったものでは、歌うのにも楽器をかなでるのにも不便です。しめつけがなく、体の動きや呼吸の邪魔をしないデザインのものを選びましょう。オーケストラで演奏される場合は、袖のデザインも重要です。袖口が開いたデザインのブラウスはファッションとしてはおしゃれですが、楽器の演奏時には手元で布地がひらひらして、邪魔になってしまいます。袖口はコンパクトに締まっているものを選びましょう。シャーリング仕様になっているものなら腕まくりもしやすく、ノーストレスで本番に臨めます。
通常のブラウスの場合、必ずしも演奏に適した作りとはいえませんが、ドレスルームアミが販売する演奏会用のブラウスは音楽家の方々の演奏のし易さを優先した設計となっていますので、音楽家の方なら一度お試し頂ければ、その良さを理解していただけるかと存じます。
白か黒のブラウスが演奏会では王道
ブラウスを探していると色々なカラーリングの商品が目に入ってくるかと思いますが、
演奏会では一般的に黒か白のブラウスを選ばれる方が大半です。
コーラスグループなどで稀に曲目のテーマにあわせてカラフルなブラウスで統一したりする場合もありますが、
クラシック音楽をやられている方の多くが黒、もしくは白のブラウスでステージに立たれています。
音楽学校の試験や、オーケストラの入団テストの際には、これらの黒か白のブラウスを指定される場合もあります。
特にこれらのブラウスは素材の品質が見た目で分かりやすいということもあって、
「どうせ分からないだろう!」と思って低品質なブラウスで人目に触れると、
他の演奏者さんがしっかりとしたブラウスで登場して並ぶと、品質の差が一目瞭然になる場合も。
演奏の場においてこれらの白や黒のブラウスを選ぶ場合には、音楽家の名に恥じない一着をチョイスしましょう。
カジュアルすぎないデザインを選ぶ
普段、張りのあるコットンやリネンのシャツをよく着るという方でも、ステージ上ではやめておきましょう。カジュアルな印象のアイテムなので、ステージ上では悪目立ちしてしまいます。演奏会用におすすめしたいのは、ポリエステルなどの素材で、とろみや落ち感のあるブラウス。クラシックのコンサートにふさわしい、ある程度フォーマルなブラウスを選ぶのがよいでしょう。サテン素材などもよいですが、あまり光沢が強いものは目立ってしまうので避けましょう。特に複数人が出場するコンサートの場合は、何人かがしっかりとしたブラウスを着用していると、それ以外のブラウスとの違いがお客様の目にも明らかになってしまいます。ステージ上では照明もしっかりと演者様に当たるので、思っている以上に衣装のクォリティーは分かってしまいます。
個性が強すぎるものは避ける
レースやフリル、ビジューなどの装飾があまりにもたくさんついている、露出が大きすぎるなど、個性の強すぎるブラウスもおすすめできません。目立ちすぎて周りから浮いてしまいますし、お客さんも気になって音楽に集中できなくなる可能性もあります。オーケストラや合唱のコンサートでは、服装はできるだけ目立たないように控えめにしておくのが、ステージを演出する為のマナーでもあります。
個性的なデザインは他のメンバーと揃えるのが大変
また、一見デザインが個性的でかわいいブラウスの場合、
他の演奏者さん達とブラウスを着て並んだときに違和感を感じるという事態も想定されます。
ブラウスを着用してのコンサートへの出演は、多くの場合がソロでの出演ではなく、
複数名での演奏が多くなります。
そんなときに求められるブラウスの着こなしは、主張ではなく協調です。
折角他のメンバーがシンプルなデザインの物を選んで統一感があるステージの雰囲気を作っていても、
一人だけ主役の様な個性のあるブラウスで登場してしまってはバランスが悪くなってしまいます。
こういった点にも注意を払いながらブラウスは選んでいく必要があります。